推薦入試を受けたい場合に準備するモノとは?
推薦入試とは
推薦入試での入学者は、全体の4割程度を占めます。出願条件や評価基準は大学や短大ごとに異なりますが、学力試験がないことがほとんどです。
基本は学校での成績や部活動、課外における活動での功績を基に「高校生活でどう頑張ったのか」が評価の対象となります。
一般入試と比較したメリットは、合否の結果が早く決まることです。だいたい1~3ヶ月程度早く決まるので、余裕をもって大学生活に向けた準備ができます。推薦入試では学力試験がなく、面接や小論文のみというケースが多く、入試に向けて一点集中で取り組めるので入念に準備が可能です。
推薦入試は「公募制」と「指定校制」に大別されます。どちらも出願条件を満たした上で、高校の学校長の推薦を得ることが必要です。
公募制推薦の場合、大学や短大の出願基準を満たし学校長の推薦があれば、どの高校の生徒でも出願することが可能です。また公募制推薦だと、出願しても合格するとは限りません。
一方指定校推薦の場合、大学側から指定された高校の生徒にのみ出願することが可能です。また指定校推薦だと、ほぼ確実に合格することができます。
出願条件・評価基準は?
出願条件とは、大学や学部が定めた学力の基準の事です。その基準を満たしていない生徒は受験資格がありません。出願条件に成績の基準がある場合、高校在学時の学業成績を数値化した「評定平均値」、もしくは「学習成績概評」の最低基準が示されます。「評定平均値」とは高校3年1年次までの学業成績を示す値の事です。すべての教科・科目の評定の合計を科目数で割った数値です。
成績以外の課外活動での評価基準を設ける大学や短大、学部もあります。スポーツ・文化活動枠の推薦入試の場合、種目に指定があり、全国や県大会などで上位に入賞した実績が条件となります。
そのほかにも生徒会活動やボランティア活動、地域活動において熱心に打ち込んだことをアピールするには活動実績の証明が必要です。
また志望する学部や学科に関する分野のコンテストの実績や、検定の取得や合格者が評価されるケースもあります。
選考で必要なモノについて
ほとんどの推薦入試の選考方法は書類選考、面接、小論文がほとんどです。中には学力試験を設けている大学や学部もあります。
書類選考では評定平均値をはじめ、学校での態度や生活態度をまとめた調査書、推薦者が理由を記入する推薦書、なぜ志望したのかをまとめた志望理由書、自己推薦書、エントリーシートがあります。
推薦入試において志望理由書はとても大切になりますので、しっかりと確認をするようにしましょう。
また小論文は、大学や短大から与えられたテーマに沿って書く「課題論述型」と、長文を読んで書く「文章読解型」が主です。専攻分野に関するものから関心の高い時事問題までさまざまです。
推薦入試でおさえたい4つのポイント
- 公募制推薦と指定校制推薦がある
- 大学や短大、学部によってさまざまな出願条件がある
- 書類選考、面接、小論文がメインだが学力試験や実技試験が用意されていることもある
- 早い段階での準備が必要
推薦の方法と条件や基準を理解し、合格を目指して早めの受験対策を行いましょう。